MENU

STORY

ゴキゲンの連鎖で
未来を創る。

2020年4月入職 / プロジェクトリーダー

山角 直史

首都大学東京(※現 東京都立大学)卒業後、社会福祉協議会のボランティアセンターで、地域の高齢者サロン支援などに携わる。2020年に退職し、東京都立大学大学院入学。前職在職中(2019年10月)からむすびえのボランティアスタッフとして勤務。現在は地域ネットワーク支援事業調査・研究事業のプロジェクトで複数リーダーを担当している。

ともに未来を模索する
伴走者。


むすびえでの仕事内容を教えてください。


現在は、大きく2つの事業に力を入れて取り組んでいます。ひとつは調査・研究事業で、こども食堂が生み出す価値について言語化し、こども食堂と行政、社会福祉協議会など地域との連携について調査しています。こども食堂の運営者や関係機関へのヒアリングを積み重ねてまとめていく作業で、こども食堂が地域と信頼関係でつながることで、より可能性が広がっていくのではないか、という仮説を立てて検証しているところです。


もう一つは地域ネットワーク支援事業で、「休眠預金※を活用した助成金プロジェクト」(以下、「休眠預金プロジェクト」)として助成を受けることが決定した5つの地域ネットワーク団体への伴走支援をしています。この支援は、むすびえだけでなく、以前に休眠預金プロジェクトを活用したことのある他の地域のネットワーク団体にも参加してもらう「コンソーシアム」形式をとっています。現地を訪問して、各地域ネットワーク団体の話を聞きながら一緒に未来を考えていく伴走支援をしています。

※休眠預金…民間公益活動のために活用できる10年以上取引がない預金。(2018年1月施行の休眠預金等活用法による)


休眠預金プロジェクトの伴走支援とは具体的にどのようなことですか?


休眠預金にはいくつか種類がありますが、なかでも私が担当している「新型コロナウイルス対応支援助成」は助成期間が1年間と決まっているものです。そのため、地域ネットワーク団体は助成金をどう活用するかだけでなく、助成が終了した後を見据え、今できる活動について考えていかなければなりません。未来予想図を描く上で、同じ地域ネットワーク団体という立場の仲間と話す機会は、新たな気づきを生んでくれることがあります。最終的に助成金の活用方法を決定するのは、助成を受けた地域ネットワーク団体ですが、むすびえが地域同士の出会いの場を設定することで、未来への新しいチャレンジを支援しています。


ある日のスケジュール例

誰にでも生きる理由がある。

社会福祉への関心を持つきっかけはいつごろだったのでしょうか?

強く自覚するようになったのは大学時代です。当時、第一志望の大学へ進学できず欝々とした学生生活を送っていました。転機が訪れたのは、教養課程の授業で社会福祉に出会ったときでした。貧困問題を扱った講義を聴き、自分より大変な思いをしている人がいることを知り、「自分にできることがあるかもしれない」と前を向くことができました。そして自分が感じたように、世界中の皆が「生きる理由がある」と思えるようになれば、世の中で起こっている問題の多くは解決するのではないかと思いました。

とりわけ気になったのは6、7人に1人は貧困だと言われる日本の貧困率の高さです。最後のセーフティーネットともいわれる生活保護でさえ、掬いきれない人たちがいるという事実。受給したくてもできない現在の生活保護の制度に大きな課題を感じました。さらにケースワーカーの勉強を進めていく中で、自分がそのひとりとして働くことよりも、まずは様々な福祉の領域を俯瞰的に見たいと思い、卒業後は社会福祉協議会での仕事を選択しました。

社会福祉協議会ではどのような仕事をされていたのでしょうか?

当初配属されたボランティアセンターでは、ボランティアを募集する団体とボランティアをしたい人を繋げるコーディネーターの仕事や、こども食堂や高齢者のサロン活動など地域の後方支援を担当していました。福祉制度はルールが決まっていて、決められた枠の中でどう工夫していくかが論点になりますが、地域活動にはあらかじめ決められたルールがありません。住民皆で一から考えて形にしていく面白さがありますし、参加する人たちの力量次第でいかようにも広げていくことができる可能性を感じました。4年間携わってきた高齢者のサロン活動の現場では、地域の人たちの想いを引き出して形にしていく仕事にやりがいを感じていました。
しかし同時に、ルールがないゆえに地域独特の慣習や個人の人脈など、専門性よりも属人性が優先されることに壁を感じることもありました。そこで改めて、「地域福祉の仕組みはいかにあるべきか」という命題を研究で明らかにしたいと考え、大学院への進学を決意しました。

「仲間」の存在が溶かしたわだかまり。

むすびえの仕事に出会った経緯を教えてください。

社会福祉を専攻するようになった大学時代から、反貧困活動の第一人者として、むすびえ理事長・湯浅の活動には関心を持っており、著書やSNSを追いかけていました。実際にむすびえで仕事をするようになったのは、大学院に入学する少し前に湯浅がSNSで募集していたボランティアに応募したのがきっかけです。イベントの会場スタッフやSNSの広報活動などを経験し、大学院の修了と同時にむすびえで本格的に働くことにしました。
やり残した研究課題のさらなる追求のためにも、一度新たな場所で実務経験を積みたいと考えていたところに、タイミングよく休眠預金の仕事をしてみないか、と声をかけていただきました。

実際に働いてみて以前と変わったことはありますか?

「仲間」の存在を大きく感じるようになったことでしょうか。
たとえば、私自身は民間企業での就労経験がないため、企業が社会貢献活動をする事例の蓄積も少なく、企業の考え方についての知識が乏しい部分があります。こども食堂を支援してくださる企業と仕事をして、自分の判断に不安を感じたときは、一度話を持ち帰ってチームに相談しアドバイスを仰ぐことができます。個人の力が及ばない部分を、チームの「仲間」で丁寧に補い合える土壌がむすびえにはあると思います。

むすびえで働く人たちのバックグラウンドは様々ですが、皆が「こども食堂を支援したい」という共通の想いを持っています。ひとつの目的に向かってディスカッションを重ね、共感ベースでつながっている。むすびえのメンバーが、単に仕事をいっしょにする「同僚」ではなく、「仲間」だと感じる所以がここにあります。
前職もむすびえも、支援をつなげる仕事であることに変わりありませんが、この「仲間」の存在を意識するようになってから、これまで感じていた自らの力の及ばなさも気にすることがなくなり、大きな視点で物事を捉えられるようになってきました。

また、たくさんの人とのかかわりの中で、自分の世界も広がっているような気がします。以前は営利目的の民間企業が、社会貢献に取り組む意味を理解できていませんでした。けれども、むすびえで多くの出会いを経験するうちに、民間企業であっても社会を良くしていこうという同じ視点を持っていることや、ともに連携していくことの意味を感じられるようになりました。

自分も地域もごきげんに 。

プライベートでも子どもたちへの支援をされているそうですね。

はい。もともと子どもが好きだったこともあり、子どもと直接かかわる場を作りたいと、一昨年、友人とふたりで学習支援の場を立ち上げました。現在は、むすびえの仕事のほかに、毎週火曜日の夕方、公共の場を借りて地域の子どもたちに勉強を教えています。週に一日ですが子どもたちと直接触れ合える場があるのは、実体験を伴う支援として手応えを感じます。これまでとは逆の地域団体の立場になって見えてくる景色も興味深いものがありますし、運営者として想いを実現できる場としても、今の自分にとって居心地の良い場所になっています。

これからどのような働き方をしていきたいですか?

最近は、仕事とプライベートのバランスを取りながら仕事をすることの大切さを感じています。自分が心地よく生きていないと、他の人や社会の問題に気を配るのは難しいからです。自分もゴキゲンでありながら、地域もゴキゲンにしていく、そんな働き方をしていきたいと思っています。

募集中職種

むすびえでは、現在以下の職種でスタッフを募集しています。

地域ネットワーク支援事業サブリーダー(助成金・基金採択団体への伴走)

調査研究事業 リーダー・サブリーダー

自治体との連携強化プロジェクトリーダー

総務チームリーダー

政府連携プロジェクトサブリーダー

経理チームリーダー

ENTRY & CONTACT

ENTRY