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STORY

世代を超えて繋がる
場所をつくりたい。

2021年10月入職 / プロジェクトリーダー

佐藤 ひまわり

大分県出身。日本女子大学卒業後、学習塾で1年間校舎運営、講師を経験。子どもの居場所づくりにより深く関わる仕事がしたいとむすびえへ。
現在は、地域ネットワーク支援事業の動画制作プロジェクトのリーダー他、多数のプロジェクトを担当。

現場に寄り添い、
共にゴールを目指す。


むすびえでの仕事内容を教えてください。


まずは複数の事業の問い合わせ対応、総務を担当しました。1年ほど経ち、現在は地域ネットワーク支援事業における動画制作プロジェクトのリーダーを務めています。


このプロジェクトでは、3つの地域のこども食堂のPR動画を制作しています。こども食堂の活動は運営者はもちろんのこと、各地のこども食堂同士を繋ぐ地域ネットワーク団体のほか行政や地元企業など、様々な人の手によって支えられています。これらのこども食堂を支える関係団体が一緒に動画を制作することで、団体同士の連携を強めるのがプロジェクトの目的です。


プロジェクトではまず山形県で動画制作を行い、先行事例をつくりました。その先行事例をもとに動画制作を呼びかけ、富山県・栃木県・福井県の3つのエリアでも制作することになりました。地元で指揮を執るのは各地域のネットワーク団体にお願いしています。むすびえはその伴走役を務めています。地域ネットワーク団体と共に、動画の企画や出演者などの調整、進行管理などを行っています。


「伴走」とは具体的にはどのようなことをしていますか?


同じ地域内でも団体同士の間に、コミュニケーションギャップが生じていることがあり、何か取り組みを進めるうえでそのギャップに気がつき、事業推進のボトルネックになる場合があります。たとえばそうしたときに、第三者として介入することも重要な役割です。先日も、ある団体のリーダーに「プロジェクトを通じて、他の団体との関係性のギャップに気づいた」とシェアいただいたことがありました。その際、伴走役として、この「気づき」をさらに深堀りするため、プロジェクトメンバー全員で、プロジェクトの目的・手段は果たして適切なのかを考える機会を設けました。結果、メンバー全員の目線合わせ及びその地域の実情により即した戦略の立て直しが出来たと思います。各地域のリーダーはあくまで地域ネットワーク団体ですが、時と場合に応じて私たちが一歩踏み込むことで、当事者だけではなかなか気づけない部分を支援しています。


関係者が多いと意識合わせも大変ですね。


そうですね。関係者が多いだけではなく、地域ネットワーク団体の母体や窓口を担う団体も地域ごとに異なります。本プロジェクトでも、ある地域は社会福祉協議会ですが、あとの二つは県庁とこども食堂の運営者自身です。様々な団体と物事を進めていく難しさはありますが、中間支援だからこそ、それぞれに寄り添うことができることも確かです。目指したいゴールに向かって、地域の皆さんと一緒に走っていくことに大きなやりがいを感じています。


今回のプロジェクトでも地域内での連携促進に主眼を置いていたのですが、それだけではないことに気がつきました。動画制作を通じてみなさんの思いを紐解き、共に理想の姿を描いていくことが大切で、プロセスに意味があるのだということを強く感じるようになりました。

子どもの居場所をつくりたい!


前職ではどのような仕事をされていたのですか?


大学卒業後、学習塾に1年ほど勤めていました。自分が小中学生の頃、塾が居場所になっていた経験から、子どもの居場所づくりに関わりたいと思ったのです。小学生から高校生までが通う大規模な塾で、校舎運営から講師まで何でもやりました。また、勉強を教えるだけではなく、親には話せない悩みの相談相手になることもありましたね。時には、親とけんかをして深夜に家を飛び出してきてしまった子も。そういうときには、間に入って親に生徒の思いを伝えたりしました。話を聞いてもらえて安心した生徒の顔を見ると、私もやっていてよかったという思いになりました。勉強面だけではなく、多方面から子どもの成長に関われることをやりがいに感じていました。


なぜ転職したのですか?


仕事にはやりがいを感じていたのですが、コロナ禍に突入し状況が一変しました。生徒が塾で一堂に会することが難しくなり、家庭の事情で塾を辞めざる得なくなった子どもたちも出てきました。そのような子どもたちの中には、辞めてもなお、居場所を求めて塾に来る子もいました。私の気持ちとしては受け入れてあげたかったのですが、塾の運営上そういう訳にもいきません。塾に行けなくなり、コンビニでたむろしている元生徒たちの姿を見るのはつらいことでした。


むすびえとはどのように出会ったのですか?


塾での居場所づくりに限界を感じ、枠組みを超えて子どもの居場所づくりに関わりたいと考えていたところ、知人にむすびえのことを教えてもらいました。「誰もとりこぼさない社会をつくる」というむすびえのビジョンは、まさに私が思い描いていたこと。知人を介してすぐにコンタクトを取り、思いを伝えたところ採用してもらえることになりました。直接子どもたちに関わる現場から、中間支援へ立場が変わることに葛藤はありましたが、一度挑戦してみようと決意しました。


高いハードルはいつしか喜びに。


毎日塾で仕事をする働き方からリモートワークに変わりました。戸惑いはありませんでしたか?


それまでの働き方との違いに最初は戸惑いました。塾では隣に上司がいて、わからないこともすぐに聞けましたが、むすびえではできません。ただ、リモートワークならではのコミュニケーションの取り方は、むすびえ全体でも特に気にかけているところです。仕事を始めたばかりの頃、私のことを気遣い、声をかけてくださる方もたくさんいました。さらに、先輩と週に一度1on1で話す場を設けていただき、1週間分の質問をまとめて聞く機会も。今は1on1はやっていませんが、疑問や違和感をため込まないように気をつけています。

ある日のスケジュール例

他にはどのような違いがありましたか?


塾という現場で直接生徒や親と関わっていたところから、中間支援へと役割が変わったことは大きな違いでした。むすびえの仕事は、役所や社会福祉協議会、そして企業など様々な団体の間に立つ仕事です。それぞれに独自の表現があり、最初はなかなか話についていくことができず、単語帳を作って言葉を覚えていきました。


さらに、課題に取り組む姿勢も塾の立場とは異なります。塾では、今目の前で起きている問題をいかに解決するかということが中心でした。一方むすびえではもう少し中長期的なスパンで、課題を捉えます。また、複数の関係者の事情を考慮しながら、むすびえはどうすべきか、多角的に物事をみて判断する必要があります。


ただ言葉を覚えるだけではなく、それを自分のものにして、様々な事業者の仲介をしていかなければならない。難しい挑戦ですが、自分で勉強を進めていくうちに、だんだんと会話に参加できるようになり、仕事の楽しさに変わっていきました。自分自身でも手応えを感じています。


在宅勤務でのリフレッシュはどのようにされていますか?


業務終了後は毎日のように散歩をしたり、買い物に出かけたりしています。また、最近はアロマオイルに凝っていて、集中できる香りをブレンドしたりして楽しんでいます。オフィスがないので、気持ちよく仕事できる環境づくりも自分次第です。週末はこども食堂のイベントに出かけるなど、むすびえと関わるところを訪れることも多いです。

これまでを振り返って、自分自身に変化を感じることはありますか?


むすびえで働くようになって、セルフマネジメントのスキルがすごく鍛えられました。心構えや環境づくりなど、メンタルでもフィジカルでも自分自身で体温調整をすることを心がけています。特に重視しているのは、むすびえのビジョン・ミッションに自分のライフミッションをいかに重ねていくかということ。そうすることで、以前よりも納得感を持ちながら仕事を進めていけるようになりました。


これからむすびえを通じて、どんなことをやってみたいですか。


初めは「子どもの居場所をつくりたい」という思いが強かったのですが、むすびえで働いてみて、こども食堂は子どもだけの居場所ではないことに気がつきました。子どもを真ん中に置いた活動だからこそ、様々な世代、立場の方を巻き込んでいくことができるポテンシャルがあるのだと確信しています。現在は「年齢に関わらず、孤独を感じることなく生きられるあたたかい社会をつくりたい」と、思いが変化してきています。各地域のみなさんとこども食堂を支えていく現在の仕事には、非常にやりがいを感じています。今後も現場と繋がりながら、むすびえのミッションに貢献していくと共に、自分のライフミッションも実現していきたいです。

募集中職種

むすびえでは、現在以下の職種でスタッフを募集しています。

自治体との連携強化プロジェクトメンバー

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